成功者が嫉ましくてしょうがない方へ(by 箕輪厚介)

死ぬこと以外かすり傷

『一生忘れられない光景』というものがあなたにはありますか?

わたしにはあります。あれは高校1年生の数学の授業でした。

偏差値70を超える某国立高校で30年以上教壇に立つベテラン教師が「ずっと考えているんだけどわからない問題がある。もし解けるやつがいたら何かプレゼントをやろう。」と提案しました。

わたしは思いました。「そんなん解けるわけねーだろ。」と。しかし数分後、、、わたしの友達(男)が「先生、解けました!」と挙手したのですが、率直に「嘘だろう・・・」と思いました。

しかしクラス全員の視聴率100%のなか『生徒が先生に数学を教える』という奇妙な光景を目の当たりにしてわたしは考えを改めました。「今まで知らなかったけど、天才っていう人たちはこういう人達なのね。」と。

幸運にもわたしにはそういう出会いをそれから何回か経験してきましたが、大人になってショックだったのが「頭の良さと社会に出てからの成功とは比例しない」という衝撃の『現実』だったのです。

社会人になってお世辞にも頭脳明晰ではないという人が成功しているという『現実』を目の当たりにして、学校があり、参考書があり、塾があり、過去問もある大学受験でも成功できないのに、参考書のない社会でどうしたら成功できるんだろう?と絶望したことを覚えています。

あなたには社会で成功する秘訣がわかりますか?

もしわからないのであれば、「死ぬこと以外かすり傷」(幻冬舎 編集長:箕輪厚介)を読んでください。

死ぬこと以外かすり傷

わたしが一番注目してほしいのは、『死ぬこと以外かすり傷』の内容ではありません。

もちろん内容も参考になりますが、それより大事なものが『死ぬこと以外かすり傷』には隠れているのです。

それを紐解くキーワードは「人類学的二項図式」です。

20世紀に入って以降、認知考古学・進化生物学などの諸分野で、人類学的二項図式(遊牧段階 ⇔ 定住段階)が浮上しています。

人類学的二項図式

遊牧段階で優位なもの(左)と、定住段階で優位なもの(右)比較すると以下のようになります。

  • 詩(うた)⇔ 散文
  • 身体性 ⇔ 概念性
  • 主意主義 ⇔ 主知主義
  • 表出(カセクシス) ⇔ 表現(道具)
  • 自己表出 ⇔ 指示表出
  • 想像界 ⇔ 象徴界
  • 心ある道 ⇔ 心なき道
  • 内発性(湧く力) ⇔ 自発性(損得)
  • 自立 ⇔ 依存(没個性)
  • ギリシャ的 ⇔ エジプト的
  • 複素数の虚部 ⇔ 複素数の実部

人類学の知見によれば、かつて人類の祖先は狩猟などをおこないながら遊牧生活を送っていた。

約1年前に人類は定住し、主に農耕や漁業を中心とした生活を送るようになったとする図式を指す。

【出典:正義から享楽へ (宮台真司 著)】

人類学的二項図式」に沿って「死ぬこと以外かすり傷」を眺めてみると、こんな感じです↓↓↓↓

散文というよりは「詩(うた)」の記述が目立つような構成になっています。

小利口に考える(概念性)暇があるなら「今やれよ!行動しろよ!」と読者を激励しています。(身体性

知性(主知主義)よりも、自分の感性や意志(主意主義)に正直になろうと語っています。

他人に説明すること(指示表出)を省略し、空気を読まない(自己表出)することを推奨しています。

上司に盲目的に従う(象徴界)のではなく、編集者として著者や読者を向き合うこと(想像界)の大切さが強調されています。

目先の損得勘定で行動する(損得)のではなく、狂え!熱狂しろ(内発性)と叫んでいます。

会社に依存するのは辞めて(没個性)、自分に値札をつけて自分で稼げ(自立)といっています。

すでに知っていることを絶対視(エジプト的)せずに、無知から真理を導く姿勢(ギリシャ的)を貫こうとしています。

優等生と劣等生に見てほしい

わたしが一番「死ぬこと以外かすり傷」を見てほしいのは、「優等生」タイプの人と、「優等生に憧れている劣等生」です。

これからの時代、変化のスピードはとてつもなく早いので、これまで正しいとされていた価値観はどんどん崩れていきます。

そんな状況で、過去に誰かがつくった「優等生」と「劣等生」を区分する価値観にこだわる必要なんてないということを知ってほしいのです。

最後に箕輪厚介さんの言葉で〆ましょう。「ルールが変わる。無知こそ武器だ。考える前に飛べ!」↓↓↓↓