自分の生産性の低さに辟易している方へ(by 佐藤優)

調べる技術・書く技術

誰もが手軽に情報を発信できる時代だからこそ、情報を発信しない人間は「そこにいない」かのように扱われます。

では質の高い情報とは?価値のある情報とは?、、、、一体どのようなものなのでしょうか?

その答えは実際に「情報発信で飯を食っているプロ」から学ぶのが一番早いと思います。そこで今回紹介したいのが「佐藤優」さんです。

本記事でわたしが紹介する佐藤優さんは、毎月2冊のペースで本を出版し、抱えるコラムや連載などの締め切りの数はひと月あたり約90にもなるそうです。ひと月に書く原稿の分量は、平均して1,200ページ、字数にして約50万文字というから驚いてしまいます。

つまり1日あたり約1万6,000文字ものアウトプットをしているということですから、オリジナルティあふれる約3,000文字の記事を、毎日5記事ほど投稿し続けているという計算になります。

さらに驚くべきことに、佐藤優さんは大学で教鞭をとっていますし、ラジオなどにも出演している多忙なお方ですから、一日中執筆活動に時間を割いているわけではありません。

どのようなことを意識すれば、佐藤優さんのように大量のインプット、大量のアウトプットを実現できるのでしょうか?詳しく知りたい方は是非とも「調べる技術・書く技術」を読んでみてください。

調べる技術・書く技術

佐藤優とは?

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。

外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。

2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月執行猶予付有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。

『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

『人をつくる読書術』(青春出版社)、『勉強法 教養講座「情報分析とは何か」』(KADOKAWA)、『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東京経済新報社)など、多数の著書がある。

【出典:調べる技術 書く技術】

見どころ(ネタバレあり)

佐藤優氏いわく、日本社会は高学歴・高収入を「もつ人」、「もたざる人」の二極化により、社会構造の「フタコブラクダ化」が進んでいるとのことです。

フタコブラクダ

フタコブラクダ

フタコブラクダとは、背中の「瘤」(こぶ)が2つあるラクダのこと。ちなみに瘤が1つのラクダをヒトコブラクダといいます。

また佐藤優氏曰く、「フタコブラクダ化」した社会状況で生き残る「教養力」を鍛えるには、自分の力で「調べ」、「書く」といった質のいいインプット、アウトプットを行うためのスキルを身につけることが必須条件になるとのことです。

佐藤優さんが書籍のなかで何度も強調しているのは、「知的生産は社会の限られた人々だけが行うものではない」ということです。

凡人であるわたしにとってはとても勇気づけられる言葉でしたが、(残念ながら?)佐藤優さんは「楽して知的生産をするコツ」のようなものを教えてくれるわけではありません。

本書を読めば、佐藤優氏が非常に「基礎」を大事にしていることがわかります。逆に基礎がしっかりしていないと、やたらめったらに読書をしても効果が薄いということです。

あなたはどうでしょうか?いろいろ勉強しても「なんだか身についた気にならない」というモヤモヤを抱えていないでしょうか?

わたしも社会人になりたてのころ、背伸びをして小難しいビジネス書を読んだりしたのですが、「労力の割には身についていないな」という実感を強くもっていました。

そこでわたしがやったことは「基礎から学びなおす。」ということでしたが、本書はその「基礎の学び方」から詳しく教えてくれるという意味で、ものすごく「実用的」です。

しかも「それほどお金がかからない方法」という意味でも「実用的」である点は、多くの読者にとってありがたいことだと思います。

さらに特筆すべきは、インプット(調べる技術)・アウトプット(書く技術)だけでなく、高い生産性を支える「インフラ整備」についても佐藤優さんなりのコツが書かれているという点でしょう。

インフラ整備として、「お金」、「人と会う」、「休息」についてのコツも具体的にまとめられており、サラっと書かれていることがとても奥深いことだったりしますので必見です。

一時間ほどで読める分量であることも非常に「実用的」だと思いますから、興味のある方は一読をおススメします。