『普通に』億万長者になるルールを理解したい方へ(by トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ)

となりの億万長者

わたしは子どもの頃に「億万長者」を夢見ていました。しかし残念ながら、どうしたら億万長者になれるかわかりませんでした。

親も普通のサラリーマンでしたし、億万長者の知り合いは一人もいなかったのです。

わたしは運よく給料の高い仕事に就くことができたので、「いつかは億万長者になる。」と漠然と信じていたのですが、社会人になり1年が経過し、2年が経過する頃になると「このままでは億万長者には絶対になれない」ということを悟るのでした。

当時のわたしはかなりの浪費家だったので、稼いだ給料のほとんどはどこかに消えていきました。ひらすら「将来への投資だ!!」と自分に言い聞かせて、どんどんお金を使うことが楽しくてしょうがなかったのです。

信じられないかもしれませんが、当時のわたしには悲壮感はまるでありませんでした。わたしは根拠もないのに「わたしは特別な人間になる。だからいつか成功して、大金を稼ぐから大丈夫。」と妄信するロマンチストだったのです。

わたしの場合、「ある事件」をキッカケに、ロマンチストであることを辞める決断をし、完全に「目を覚ました」のですが、あなたはどうでしょうか?

あなたはお金のことで悩んでいるのに、「頑張ればいつかなんとかなる。」と自分に言い聞かせようとしていませんか?

『稼ぐ』から『使う』へ

お金のことで悩んでいる人は「稼ぐこと」ばかりを強く意識するのですが、実は億万長者になる秘訣は「お金の使い方」にあるのです。

わたしは社会人になる前までは、コンビニで1個100円のおにぎりを買うことですら「贅沢」だと思っていました。

しかし社会人になってすぐに1,000円のランチですら「当たり前」という感覚になってしまったし、社会人になり後輩が出来る頃には、「座るだけで1,000円のチャージが発生するバー」の常連になっていました。(後輩には気前よく奢っていました!!)

当時のわたしはお金を使う時にいつもこんな言い訳をしていました。「まぁ、仕事頑張っているし、これくらいの出費ではバチは当たらないだろう。」と。

もちろん仕事自体は本当に頑張っていたので、年収は着実に上がってきました。しかし想定外のこともありました。なんと支出額も年収がアップするペースで上がっていったのです。

子どもでも「一生億万長者にはなれない」ということがわかると思います。さすがにロマンチストのわたしでも「こんな生活は続かない」と、しみじみと感じるようになり、ある日を境に徹底的にお金の使い方を見直すようになります。

具体的には「最低限」の基準を見直したのです。

今のわたしは基本的には朝食は食べません。ブドウ糖を混ぜたコーヒーを飲むだけです。

お昼は3パック67円の納豆2パックと卵1個で済ませることが多いです。夜は普通に食べますが、毎食美味しいものを食べていたころよりも健康になりました。

食事だけでなく、住居や服、余暇の過ごし方などを徹底的に見直した結果、わたしは人生ではじめて「もしかして億万長者になれるかも?」と思ったのです。

もしかしたらあなたは「お前の話なんて興味ないし、説得力もないよ。」と思うかもしれません。しかしアメリカの富裕層マーケティングの第一人者である「トマス・J・スタンリー」も同じ意見だと知ったら、、、あなたはわたしの意見を無視できないはずです。

億万長者はどんな人?

となりの億万長者」という本があります。

アメリカ全土の億万長者を対象に大規模調査した結果が、わかりやすくまとめてある1冊なのですが、その内容は多くの人の予想を裏切ると思います。

大成功して億万長者になった人よりも、普通の生活をして億万長者になった人のほうが多い」という結論に、多くの人は目からうろこが落ちる気持ちになるはずです。

「となりの億万長者」の冒頭では、資産を築くためのシンプルな法則が7つ紹介されています。

7つの成功法則
  1. 収入よりはるかに低い支出で生活する。
  2. 資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
  3. お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
  4. 社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
  5. 子どもたちは、経済的に自立している。
  6. ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
  7. ぴったりの職業を選んでいる

正直に告白しましょう。わたしがお金に困っていた時は、、、、、

収入と同等か、収入よりも支出のほうが多いライフスタイルに疑問をもつことはありませんでした。

「資産形成」から目を背けていました。

世間体ばかり気にしてお金を使っていました。

それほど裕福でない親を恨めしく思いました。

ビジネスチャンスなんて見ようともしませんでした。

仕事で抱えるストレスは大きく、ストレス解消のために多額の浪費ばかりしていました。

オールリセット

わたしの場合、「もはや小手先の微修正では立ち直れない」ということを悟り、人生をオールリセットしました。(オールリセットという言葉は、世界的に有名な経営コンサルタントであり教育者の大前研一先生がよく使う言葉です。)

具体的には職業も変えました。というよりサラリーマンであることすら辞めてしまいました。

お金のかかる遊び方ばかりしていた友人と距離をとりましたし、高い家賃の素敵な賃貸マンションも退去して家賃も半額にしました。

あなたは「かなり我慢したんでしょうね?」と思うかもしれませんが、改革を実行したわたしの感想はあなたの期待を裏切ると思います。

わたしは「なぜ?もっと早く行動しなかったんだろう!!」と思いました。後悔の気持ちは1mmもありませんでした。むしろ水も空気も道路もキレイで治安のいい国日本に住んでいて「本当によかった」と幸せを実感したぐらいです。

わたしはそれから本当にたくさんの「自称お金に困っている人」に出会うのですが、本当にお金に困っている人はほとんどいません。

「お金に困っているというけれど、あなた結構いい暮らししてるよね?」という人のほうが多いのは、驚くべき事実です。

巷には「お金を稼げば問題はすべて解決する!!!だからお金を稼ぎましょう!!副業しましょう!!ビジネスしましょうよ!!」という景気のいい本が多いのですが、わたしは「その前にやるべきことがあるでしょ?」といつも冷めた気持ちになってしまうのです。

もしあなたがかつてのわたしのようにロマンチストであることを自覚しているなら、「となりの億万長者」はロマンチックな幻想をいい意味でぶち壊してくれるはずです。おススメです。